[2009.9.16] ピックアップアーティストメッセージ:西江辰郎 [violin] - Artist_Data

[2009.9.16] ピックアップアーティストメッセージ:西江辰郎 [violin]

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西江辰郎&ジュゼッペ・アンダローロ(R→L)
photo: Kazuhiko Suzuki


この度お待たせしていた新しいCD「カプースチン」をfontecよりリリースさせて頂けることになりました!

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内容曲はジャズピアニストでもあり作曲家でもあるニコライ・カプースチン(Nikolai Kapustin)氏(1937-)のヴァイオリン・ソナタ(1992)をメインに。それにジャズ繋がりで第二楽章にブルースを取り入れた、ラヴェルのヴァイオリン・ソナタ他、クライスラーの小品などです。


一言で「CD制作」といっても、録音の方を初め、エディット、マスタリング、デザイン、プロデュース等、本当にたくさんの方々の力添えがあり、初めて出来るものです。みなさんに本当に感謝!いろいろわがままも聞いて下さいました...
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本番ではカプースチンの演奏前、携帯電話の開閉音が鳴るというアクシデントがありましたが、ジュゼッペの"音まね"で、二度目の際には僕も一緒に!会場の中からは笑い声が...
お陰さまでジャズを始めるにはモッテコイの雰囲気が出来上がりました。(笑)
記念にCDの1トラック目はこの携帯電話の音から始まり、カプースチンのソナタへと続きます。

カプースチン氏はウクライナ(ロシア)のジャズピアニストで作曲家です。彼の作品は、最近では学生の間でも特に人気。クラシックしか知らない人でも、ちょっと天才になったような雰囲気が味わえるからでしょうか?
このヴァイオリン・ソナタは偶然にも出版前に楽譜を入手でき、よし!やってみようということでリサイタルのメインに組みました。2009年末にMusT社から出版予定です。ちょっといつもとは違う雰囲気が楽しめます!
第一楽章はジャズが「ソナタ形式」という衣をまとって動き回っている感じ。第ニ楽章はウイスキーを飲みながらバーで一服...。第三楽章は繰り返されるテーマに引き込まれていく感じの曲です。

チャイコフスキーは3曲まとめて演奏されることはあまりないかも知れませんが、この中の初めの曲が、もともとはヴァイオリン協奏曲の第ニ楽章として構想されていたというのは面白いですね。

ラヴェルは猫が大好き。壊れたおもちゃや、調律のくるったピアノ、こどもの玩具やオルゴールも大好きでした。
このソナタにも教会旋法という昔の音階が使われていて、1オクターブにあと半音たらない重音などは、きっとくるったピアノですね!


CDは本番とはまた異なり「一つの作品」と私は思っているので、制作にも時間をかけて取り組みました。こだわりを聴いていただけたら嬉しく思います。
ジュゼッペともまた共演したいな?
会場で皆様にまた演奏をきいていただけるのを楽しみにしています。新日本フィルもどうぞ宜しく!


西江辰郎

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