[2016.5.25]近衞秀麿 近衞交響楽団/ベートーヴェン 交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」

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ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」〈近衞秀麿 版〉

近衞秀麿(指揮)
近衞交響楽団

FOCD9713 定価¥1,800+税

近衞秀麿、渾身の「運命」

近年新たな情報も次々と公開され、注目の機運が高まっている近衞秀麿(1898-1973)。また新たな注目音源が発見されました。
本音源は筑摩書房から1962年に発刊された『世界音楽全集』に添付されたフォノシートのために録音されたもので、LPのような形では一切販売されませんでした。オリジナルのマスターテープは既に喪失したため、録音時期、場所を含む詳細データも見つかっていない、まさに幻の音源です。そのため今作では現存する数少ない未使用のフォノシートから慎重に採取し、あえてノイズリダクションはあまり施さず、原盤のエネルギーを損なわないよう細心の注意を払いました。
フォノシート5枚分、30分以内という制約のなか、一発撮りでの録音は大変な集中力が要求されますが、決して窮屈になる事なく軽快さすら感じられる演奏で、近衞の統率力がひしひしと感じられます。
近年の研究成果を踏まえた海外での活動年表付で、資料的価値も高い必聴の一枚です。

-check!- 本CDの監修、菅野冬樹氏の著作
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『戦火のマエストロ 近衛秀麿』
 著: 菅野 冬樹 NHK出版 2015年8月11日発売

ナチス政権下のドイツ、そしてヨーロッパ各地で、タクトを振り続けた日本人指揮者・近衛秀麿。実は、彼はその音楽活動の陰で、ひそかにユダヤ人の保護・救出を行っていた――。発掘された新資料をもとに、マエストロ・秀麿の「知られざる営為」をひも解くノンフィクション。BS1スペシャル『戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人の命を救った音楽家~』の出版化。

 第1章 ベルリン・フィルを初めて指揮した日本人
→戦前・戦中のヨーロッパ音楽界でキャリアを築くことができた理由
 第2章 ナチス政権下の音楽家たち
→ユダヤ人音楽家と秀麿の邂逅、及び亡命支援の実態
 第3章 亡命トライアングル
→協力者とともに、ユダヤ人の私財を亡命先へと移送した手段/背景
 第4章 「近衛オーケストラ」の秘密
→「私設」オーケストラを利用しての、ユダヤ人音楽家への亡命支援
 第5章 最後の謎――米軍中尉ネルソンとの対話
→太平洋戦争早期終結を目指し、米軍に投降して起こした行動