Artist_Data: ピックアップアーティストメッセージアーカイブ

ピックアップアーティストメッセージの最近のブログ記事

kunimatsu.jpg

みなさん、初めまして。
この度CD「フランシスコ・タレガ作品集」が発売となりました。

没後100年という節目を迎えるタレガの作品は、僕自身スペインに住み、その街の雰囲気、人々の暮らし、文化、建築その他を直に感じることによって内面から理解できるようになったという実感があります。
タレガがいたバルセロナという街に3年半を過ごし、これがタレガの音楽なんだ!という閃きの瞬間を体験できたことは、僕にとって貴重な財産となっています。

近年省略されることの多いこの作曲家特有のグリッサンドやポルタメント、指定された運指を、僕はオリジナルの持つニュアンスを尊重して、ほとんどそのまま演奏しています。
ギターの持つ深い響きと豊かな歌心を持って、この敬愛する作品を再現したいと思いました。

今回録音に使用した相模湖交流センターの美しい音響と、フォンテックの素晴しい録音技術によって、実際のコンサートホールでのライブのような感覚でお聴き頂くことができるディスクに仕上がっています。
ギターのショパンと呼ばれるロマン溢れるタレガの音楽と、ギターならではの響きを是非お聴き頂きたいと思います。

FOCD9443.jpg

國松竜次

nishie_andaloro.jpg
西江辰郎&ジュゼッペ・アンダローロ(R→L)
photo: Kazuhiko Suzuki


この度お待たせしていた新しいCD「カプースチン」をfontecよりリリースさせて頂けることになりました!

focd3510.jpg

内容曲はジャズピアニストでもあり作曲家でもあるニコライ・カプースチン(Nikolai Kapustin)氏(1937-)のヴァイオリン・ソナタ(1992)をメインに。それにジャズ繋がりで第二楽章にブルースを取り入れた、ラヴェルのヴァイオリン・ソナタ他、クライスラーの小品などです。


一言で「CD制作」といっても、録音の方を初め、エディット、マスタリング、デザイン、プロデュース等、本当にたくさんの方々の力添えがあり、初めて出来るものです。みなさんに本当に感謝!いろいろわがままも聞いて下さいました...
recording.jpg


本番ではカプースチンの演奏前、携帯電話の開閉音が鳴るというアクシデントがありましたが、ジュゼッペの"音まね"で、二度目の際には僕も一緒に!会場の中からは笑い声が...
お陰さまでジャズを始めるにはモッテコイの雰囲気が出来上がりました。(笑)
記念にCDの1トラック目はこの携帯電話の音から始まり、カプースチンのソナタへと続きます。

カプースチン氏はウクライナ(ロシア)のジャズピアニストで作曲家です。彼の作品は、最近では学生の間でも特に人気。クラシックしか知らない人でも、ちょっと天才になったような雰囲気が味わえるからでしょうか?
このヴァイオリン・ソナタは偶然にも出版前に楽譜を入手でき、よし!やってみようということでリサイタルのメインに組みました。2009年末にMusT社から出版予定です。ちょっといつもとは違う雰囲気が楽しめます!
第一楽章はジャズが「ソナタ形式」という衣をまとって動き回っている感じ。第ニ楽章はウイスキーを飲みながらバーで一服...。第三楽章は繰り返されるテーマに引き込まれていく感じの曲です。

チャイコフスキーは3曲まとめて演奏されることはあまりないかも知れませんが、この中の初めの曲が、もともとはヴァイオリン協奏曲の第ニ楽章として構想されていたというのは面白いですね。

ラヴェルは猫が大好き。壊れたおもちゃや、調律のくるったピアノ、こどもの玩具やオルゴールも大好きでした。
このソナタにも教会旋法という昔の音階が使われていて、1オクターブにあと半音たらない重音などは、きっとくるったピアノですね!


CDは本番とはまた異なり「一つの作品」と私は思っているので、制作にも時間をかけて取り組みました。こだわりを聴いていただけたら嬉しく思います。
ジュゼッペともまた共演したいな?
会場で皆様にまた演奏をきいていただけるのを楽しみにしています。新日本フィルもどうぞ宜しく!


西江辰郎

オフィシャル・ウェブサイト:

withbeethoven.jpg 尊敬するベートーヴェンの胸像と

私は日本人だが、高校卒業後ドイツで主な音楽教育を受け、そこで20年近くも過ごしてしまったせいで、ちょっと何かがずれてしまったように思う。実にいろいろな事に興味を持ちすぎたかもしれない。
作曲を学び、私が行う事は広い意味で現代音楽なのだが、今日でもなかなかそうは思ってもらえない。

smallfish.jpg


ドイツではコンピュータや新しいメディアを使った作品をずいぶん作ったが新しいメディアに興味があった訳でない。それを通して出てくる人間の感覚、認知の新しいかたち、そしてその向こう側に広がる世界観に興味があった。

1999年にドイツで出版した音を中心に視覚を含めたメディアアート作品、「Small Fish」より。画面上のオブジェクトを操作し演奏する。


2000年に日本にもどってからは、まずワークショップという形式にとても興味をもった。ブーレーズはオペラ座を爆破しろ、と言ったけど、私は現代音楽の持つ、神話に取り巻かれた偉大なる作曲家がいて、その反対側に聴衆がいるというような構図にはちょっと限界があると思った。リオタールが言うように偉大なる物語は終焉を迎え、それはおそらく音楽でも同じかなと思う。作品性や作家性にたよらない後産業化社会のあたらしいアートのかたちとしてワークショップのデザインを行ってきた。
workshop.jpg


2005年にソウルで行った聴覚障害者のための新しいメディアを使ったワークショップ。手で触るスピーカーなども考案し、参加者と音や視覚を使った表現を行った。




asn.jpg
といっても外見やインターフェイスを替えただけでは状況は良くならないので、泥臭く音楽のシンタックス、とくに視覚もふくめたマルチモーダルな表現の研究も行ってきた。

作曲のために開発した視覚音楽言語=ASN(active symbol notation)。グループ化された音とそれら演奏するオブジェクト、構造変型のための音楽関数オブジェクトよりなる。

現在は理化学研究所でも客員主幹研究員として脳の計測を通してある仮説の検証を行っている。「彼はいったい何をしているんだ」、というような声も聞こえてくるが、実はこれこそが音楽のシンタックスの根っ子にある問題なのである。
音楽認知において一番最初にある問題は音楽の分節化の問題である。分節化があって初めていろいろなレベルのグループの関係性から音楽のシンタックスが生じてくる。この夏は分節化の要因の一つであり、終止音(フィナーリス)から発達してきた終止形の認知についての実験を重ねている。


あまり深く掘りすぎているのかもしれない....しかし、どうも夢を見果てることはないようである。


古川 聖

okazaki1.jpgphoto: Kazuhiko Ota

猫の目のように、めまぐるしく日々変貌するここベルリンも、ようやく秋の風情が感じられるようになりました。

この季節になると、17歳で北ドイツのリューベック音大に留学した当時?メルヘン的な雰囲気の街<リューベック>のトラヴェ河畔に、ひときわそびえる教会の緑色の尖塔、そして有名な2つのホルシュタイン門等、今でも懐かしく思い出されます。

FOCD9373.jpg
音楽ファンの皆様、こんにちは!

9月21日に、ピアニスト伊藤 恵さんとの初のCDがフォンテックよりリリースされます。
 
okazaki2.jpg
 
伊藤さんとは、ミュンヘン・コンクール優勝を機に、2006年北九州国際音楽祭での初めてのデュオ・リサイタルを行い、好評を戴きました。
その後も共演の機会に恵まれ、今回のリリースが実現しまして、大変嬉しく思います。
 
 
 
若きベートーヴェンが、ウィーン滞在の33歳の夏に作曲し、全楽章を通して統一感のある爽快な緊張感と躍動感溢れる名曲である"クロイツェル"と、古今のヴァイオリン・ソナタの名曲の1つに数えられ、成熟したフランクの音楽の晩年の傑作でもあり、イザイに献呈された、唯一のヴァイオリン・ソナタを、今回は大胆(!?)にもカップリングいたしました。
私たちの演奏を通して、対照的な名曲の魅力に少しでも共感して頂けましたら、幸せです。

okazaki3.jpg
これからも作曲者への敬愛の念と、作品に対しては謙虚な気持で向き合い、音楽の喜びを皆様と共に分ちあえることを願っております。

それでは、次回は是非、ステージでお目にかかりましょう!!
 
 
岡崎慶輔

masuda.jpg
001.gif毎年桜の季節が来ると、留学していた時ジュリアード音楽院の玄関先の桜の木を眺めながら「日本の桜はどんなものか...」と思いをめぐらせていたのを思い出します。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

3月21日に僕の新しいアルバム「カンタービレ」が発売されました。もう聴いていただけましたでしょうか?ギター曲と言うと音楽愛好家の方には馴染みが薄いかもしれません。またギターがお好きな方にとっても、なかなか聴く機会の少ない曲を今回選曲いたしました。


002.gif>ベートーヴェンがもしギター曲を書いたなら...と思わせるような、フェルナンド・ソルの壮大な<グランド・ソナタ>、ヴァイオリンの鬼才であり、ギターの名手でもあったニコロ・パガニーニの<グランド・ソナタ>、ギター古典期を代表し、パガニーニと同じイタリア出身でウィーンで活躍したマウロ・ジュリアーニの<ロッシーニのカヴァティーナ「おお、空よ静かに」による変奏曲>、ソルの弟子でギターロマン派を代表するナポレオン・コストの知られざる佳作<アンダンテとポロネーズ>、そしてソルのライバルでもあり親友でもあったディオニシオ・アグアドの作品で、このアルバムのタイトルにもなった<カンタービレ>を収録しています。質・量ともに大変盛りだくさんの内容です。是非お聴きください。


003.gif僕は常々、クラシック音楽は決して堅苦しいものでも退屈なものでもないこと、音楽は楽しいものである、ということを感じていただけるように演奏を行っています。おもちゃで遊ぶように楽しくギターを弾いていた幼少の頃の気持ちを忘れず、その想いを一音一音に込めています。もし私のCDや演奏をお聴きいただき、ギターの魅力、すばらしさを感じていただけるのであれば、この上ない喜びです。そして皆様にとってギターがより身近なものになると嬉しいです。


004.gifところで、今年から公共ホール音楽活性化事業登録アーティストに選ばれました。平成18年の秋より全国各地に出向き、地域の方々と一緒に企画をしていくアクティビティを行ったり、ホールでのコンサートを通じて、各地のみなさんと触れ合う機会をいただけることになりました。ぜひ僕や、一緒にお仕事をするアーティストの演奏を、気軽に、普段着で聴きにいらして下さい。

コンサート情報など、私のホームページにも掲載いたします。是非こちらもご覧下さい。

益田正洋 ディスコグラフィ

前の5件 1  2