photo: Kazuhiko Ota
猫の目のように、めまぐるしく日々変貌するここベルリンも、ようやく秋の風情が感じられるようになりました。
この季節になると、17歳で北ドイツのリューベック音大に留学した当時-メルヘン的な雰囲気の街<リューベック>のトラヴェ河畔に、ひときわそびえる教会の緑色の尖塔、そして有名な2つのホルシュタイン門等、今でも懐かしく思い出されます。
9月21日に、ピアニスト伊藤 恵さんとの初のCDがフォンテックよりリリースされます。

伊藤さんとは、ミュンヘン・コンクール優勝を機に、2006年北九州国際音楽祭での初めてのデュオ・リサイタルを行い、好評を戴きました。
その後も共演の機会に恵まれ、今回のリリースが実現しまして、大変嬉しく思います。
若きベートーヴェンが、ウィーン滞在の33歳の夏に作曲し、全楽章を通して統一感のある爽快な緊張感と躍動感溢れる名曲である“クロイツェル”と、古今のヴァイオリン・ソナタの名曲の1つに数えられ、成熟したフランクの音楽の晩年の傑作でもあり、イザイに献呈された、唯一のヴァイオリン・ソナタを、今回は大胆(!?)にもカップリングいたしました。
私たちの演奏を通して、対照的な名曲の魅力に少しでも共感して頂けましたら、幸せです。

これからも作曲者への敬愛の念と、作品に対しては謙虚な気持で向き合い、音楽の喜びを皆様と共に分ちあえることを願っております。
それでは、次回は是非、ステージでお目にかかりましょう!!
岡崎慶輔







